2790万円、アルピナの超高級SUV「XB7」のすごみ グランクーペの「B8」とともに軽井沢で試乗した

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次に「B8グランクーペ」に乗り換える。XB7と比較してグッと低いポジションで前方のワインディングロードを眺めながら走ると、いっそうドライビングに集中している自分に気づく。

XB7と同じエンジンを積みながら、車高が約600mm低く、車重は約600kg軽い「B8グランクーペ」はスポーティさが強調される(筆者撮影)

フロントに鎮座するエンジンはXB7と同スペックのV8ツインターボ4.4リッターで、457kW(621ps)/5500~6500rpm、800Nm(81.6kgm)/2000~5000rpmのマキシマムパワーも変わらない。

XB7よりおよそ600mm全高が低く、600kgほども軽いB8の車体と組み合わせられると、まるで自然吸気のスポーツエンジンのようにアクセルペダルの操作と一体になった加速感が、さらに強調される。

「コンフォート・プラス」のゆったりとした乗り心地

有効なエンジン回転数領域を見ると、ゼブラゾーンは6000rpmから、レッドゾーンは6500rpmからと、世界屈指の高性能エンジンと聞いて想像するほど高いレベルではないが、そうしたことを意識させない華やかな味わいに浸ることができた。8速トランスミッションの変速のスピーディーさと相まって、すべての回転域で魅力をたっぷり味わうことができる。

低く座り、足を前方に伸ばす昔ながらのドライビングポジションが嬉しいB8グランクーペのコクピット。むろん右ハンドルも選べる(筆者撮影)

乗り心地は、低く構えたスポーツクーペらしく基本的には引き締まっている。ただしサスペンションのモード設定をアルピナ独自の「コンフォート・プラス」にすれば、低く構えた姿からは想像できないゆったりとスムーズな乗り心地を楽しむことも可能だ。

常に入念なセッティングが施されるアルピナの電子制御サスペンションは、速さのためには乗り心地を犠牲にするのが当たり前である凡百の高性能車とは一味違う。

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