ソニーがタブレット端末を今秋以降に発売、狙うはアンドロイド陣営ナンバーワン

もう1つの「S2」は、モバイル用途を追求している。5.5型のディスプレイを2枚搭載し、コンパクトに折りたためるデザインを採用した。2つのディスプレイを合わせて大画面で使用することができるほか、2つの画面に別々の機能を表示させることも可能。たとえばゲームで遊ぶときは下画面をコントローラーとして使えるほか、電子書籍を利用する際は本物の書籍のように両開きで読むことができる。タブレット端末としては個性的なデザインだが、任天堂の携帯型ゲーム機「ニンテンドーDS」に似ている。


■「S2」は持ち運びに便利

足元のタブレット端末市場ではアップルがシェア8割超を握り、3月には「iPad2」を発売するなど圧倒的な存在感を放っている。これに対抗すべく、Androidベースのタブレット端末は数え切れないくらい登場している。最新OSであるAndroid3.0を搭載したタブレット端末は、すでに米モトローラや韓国LG電子が国内で発売済み。ほかにも韓国サムスン電子、東芝も発売を控えている。

こうした中でソニーは、「アップルとアンドロイドの二極化が進むのは確実で、アンドロイドグループで1番を狙う」(鈴木国正業務執行役員SVP)と強気姿勢を打ち出す。アップル含むライバル達との最大の差別化要素として鈴木SVPが何度も繰り返したのが「4つの柱」だ。

これはソニーがエンターテインメントビジネスの柱に据えている、音楽、映画、ゲーム、電子書籍の4つを指す。Sony Tabletには当初から、音楽・映像などのコンテンツを配信する「Quriocity(キュリオシティ)」、初期のプレイステーションの名作ゲームタイトルを配信する「PlayStation Suite」、そして電子書籍ストア「Reader Store」のアプリが搭載されている。他社よりも発売時期が遅れたのも、「4つの柱の作り込みで時間がかかったため」(鈴木SVP)と説明するほどだ。

タブレット市場は、2012年に5000万台まで拡大すると見られている(10年は1740万台)。拡大市場で各社がしのぎを削る中、ソニーがこだわるデザインと「4つの柱」で、どこまで切り込むことができるのか。

(前田 佳子 =東洋経済オンライン)

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