また、会見終盤、不正の根底に副社長のパワハラがあったのではないかと問われ、兼重社長は、瞬きを増加させ、頷き、口を一文字に結び、「私はそういう認識はありませんでした」と答えます。
これら緊張、肯定、感情抑制の動作・表情及び「私は」という単語選択から、「副社長の言動は人によってはパワハラと捉えられるかもしれない」と思った可能性を推測します。
真実を知っているのは他の経営陣か?
この質問に、和泉専務は「現場で、副社長がパワハラととられる行為を行っていたというのは、私自身は知りませんでした」と答えています。表情・動作に違和感がないことから、言葉通りに解釈すると、パワハラまがいのことが不正の根底にあった可能性は否定できないようです。
以上、真相については不明ですが、会見中の表情分析に限っていえば、兼重社長というより副社長含めほかの経営陣が、現場の実情を知っていたのではないかと推測されます。ゆえに、加害者よりも被害者意識を強く感じさせる兼重社長の言動が目立ったのではないでしょうか。
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