自動販売機の節電へ東京都が条例案、悪玉論に戸惑う業界

会員社の日本コカ・コーラは、6~9月に約25万台ある自販機を3グループに分けて輪番停電させピーク時の電力を33%削減する計画。サントリーやアサヒ飲料も輪番停電を視野に節電案を検討しており、最終的には東電管内の7割以上の自販機が11時間の冷却停止対象となりそうだ。
が、そうなれば、ぬるい商品も出てきかねず、消費者の自販機離れにつながるおそれもある。一方、自販機での売上高が9割に上るダイドードリンコは、「自販機で飲料を買う行為自体が悪いといったムードも起こりかねない」と、今後への不安も見せる。自販機のイメージ悪化となれば、経営圧迫は必至だ。飲料業界は大きな岐路に立たされた。
(張 子溪 =週刊東洋経済2011年4月30日−5月7日合併号)
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら