なぜ?ポケモンが「睡眠アプリに参入」の3つの狙い 発表から4年、スマートウォッチから出遅れた感

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また、『Pokémon Sleep』は睡眠時の制約が大きい。必ず枕元に置く必要があり、サイドテーブルのような硬い場所に置くと睡眠が測定できないのである。

睡眠時、枕元にスマートフォンを置くのはあまりよろしくないことだろう。気になってつい見てしまえば眠りが阻害されるし、かつ充電する必要もあるので場合によっては環境を見直さなければならない。

前述のPokémon GO Plus +を購入すればこの問題は解決するものの、価格は6578円(税込み)とそれなりである。『Pokémon GO』でも利用できることにメリットを感じる人にはおすすめできるかもしれない。

ポケモン人気で出遅れを挽回できるか

なお『Pokémon Sleep』に関して、株式会社ポケモンに32%出資する任天堂は自社のQOL事業とは無関係であると2019年の株主総会で答えている。2015年に亡くなった任天堂の元社長である岩田聡氏は、2014年1月に「任天堂の娯楽を再定義する」というコンセプトのもと「QOL(Quality of Life)事業」を発表していた。ただ、その後にこれといった商品は展開されていない。

ともあれ、『Pokémon Sleep』は非常に意欲を感じられるゲームである。睡眠を楽しくできればそれこそ皆が幸せになるだろう。発表から4年経ってのリリースとなったが、その出遅れをポケモン人気とゲームとしてのおもしろさで取り戻せるのか、注目の作品である。

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渡邉 卓也 ゲームライター

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わたなべ たくや / Takuya Watanabe

いわゆるテレビゲームを専門にコラム・評論などの記事を書くライター。大学卒業後はサラリーマンになったが、満足にゲームを遊べない環境にいらだちを覚えて転身。さまざまなメディアにゲーム関連の記事を執筆。駄作に対して厳しく書いてしまうことでも知られる。

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