迷惑な傘の横持ち「なぜそう持つのか」聞いてみた 傘の先が目に当たったらどんなダメージがあるのか

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ツイートへの反応は、大半が「よくぞ言ってくれた!」という共感や、「今後は気をつけます」といった反省だった。しかし、なかには「学校で横に持つように習ったんですけど……」という驚きのコメントもあったそうで、宇佐美医師は今後も定期的に啓発を続けるという。 

「横持ち」する理由を聞いてみると…

AERA dot.でも3年前、<傘の「横持ち」をしている人に直撃してわかった その意外な「理由」と気づいていない「危険」>と題した記事を配信したところ、非常に大きな反響があった。この記事では、記者がJR新橋駅前に立ち、横持ちしている人に声をかけては、その持ち方をする理由を尋ねるという取材を敢行した。3人の横持ち当事者の声を紹介しているが、その理由は三者三様だった。

50代のビジネスマン風の男性は、戸惑った様子で「気づいたらしているときがある。なんとなくだから、理由を聞かれても困る」と答えた後、「気分の良いときにしているような気がする。雨が上がって、心が開放的になっているのかもしれないね」と回答。ウキウキすると手に持ったものを振り回してしまう癖は、幼いころに卒業していてほしかった。

50代の主婦は、「いつの間にか、この持ち方になっていた。つえのようにして歩くと、底が削れてしまうからだと思う。人が密集しているときは、角度は調節しているはず」とのこと。傘の代わりに誰かの目を傷つけてしまう危険性があるとは、認識していなかったようだ。

最後は、横向きにした傘をかばんに乗せて歩いていた、40代の会社員男性。「傘が乾いているときはそうしている。かばんにはさんでいれば、おさまりがいい。それに、縦に持つよりも、地面にぶつからないので歩きやすい」のだとか。

記者が危険性について指摘すると、「傘の持ち方なんて考えたこともなかった。自分も子どもがいるので、今後は気を付けます」と、足早に去っていった。たしかに悪意はないのだろうが、周囲に無関心すぎるというのもなかなかに厄介だ。

次ページもし傘の先が目に当たってしまったら、どうすればよい?
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