マリオRPG、リメイク発表で「大熱狂」の歴史的事情 2023年11月発売、原作は任天堂とスクウェアが共同開発

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『スーパーマリオRPG』のコンセプトは「RPG初心者でも楽しめるゲーム」である。TVCMで「ロールプレイングゲーム やったことない人も マリオと旅に出よう」という歌が流れていたように、全般的に遊びやすさに重点がおかれていた。

例えば、HPやダメージといった数字は値が小さく、わかりやすい。レベルの上限も30と低めで、すでにゲームに登場する数値がインフレしかけていたRPGとしては珍しかった。一方で、バトル中にタイミングよくボタンを押すといい効果が発生する「アクションコマンド」というマリオらしい要素が取り込まれたりもしている。

コンセプトは「RPG初心者でも楽しめるゲーム」(画像は任天堂公式サイトより)

マリオが主人公なのは当たり前だが、本作ではクッパやピーチ姫も仲間になって一緒に冒険を繰り広げる。オリジナルキャラクターのマロやジーノも仲間になるのだが、彼らは今でも人気があり、「『大乱闘スマッシュブラザーズ』に出演してほしいキャラ」としてよく名前が挙がっていた。

シンプルなRPGとマリオらしさが融合

道中にはたくさんのミニゲームがあり、川に流れながらコインを集めたり、レトロなドット絵のマリオになってしまったり、タルを踏みながら砂漠を駆け抜けたりと、シンプルなRPGとマリオらしさが見事に融合した作品に仕上がっていたのである。

RPGとマリオらしさが融合している(画像は任天堂公式サイトより)

『スーパーマリオRPG』の注目すべきポイントは「その後」にもある。本作から「マリオのRPG」はシリーズ化され、「ペーパーマリオ」や「マリオ&ルイージRPG」といったシリーズ作品に続いていく。

また、本作に参加していたスクウェアのスタッフが独立し、ラブデリックというゲーム会社を立ち上げたのも印象的だ。ラブデリックは、「従来のRPGは本当に正しいものなのか?」という疑問を投げかけた『moon』を開発した。これは今でもカルト的人気を誇る一作である。

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