年収1500万で「住宅ローン審査に落ちた」納得の訳 高年収の商社マンならではの問題点とは?

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ポイントは、しっかり源泉徴収票がもらえているかどうか。大手スーパーなどは、週に20時間以上勤務で社会保険の加入義務がありますから、社会保険に加入して保険料を支払っていることも源泉徴収票で示すことができます。

難しいケースは、いわゆる接客業で、源泉徴収票がもらえない勤め先の場合。夜のお仕事などは会社がしっかり税務処理をしていないことも多いそうで、厳しいかもしれません。

「フリーターでも住宅ローン審査に通る裏技は?」とよく聞かれます。
正攻法をお伝えすれば、頭金をしっかり用意すること。借り入れ金額も、普通のサラリーマンの返済比率のぎりぎりの部分ではなく、年収に対して返済比率20%以下とか、無理なく返済できる金額に抑えること。

住宅ローンとしては、「フラット35」であれば、頭金を1割以上入れれば、フリーターでも審査に通る可能性が高くなると思います。

フリーランスは節税をしすぎると通りにくくなる

実は、ほとんどのよしもと所属芸人はフリーランス、いわゆる個人事業主になります。中には会社を立ち上げて、「○○事務所」なんておしゃれなオフィスを構えている方もいらっしゃいますが。

住宅ローンについては、フリーランスのほうがフリーターより、収入にもよりますが、借りやすいのが現状です。

フリーターは、アルバイトが主な収入源で働く方々です。

一方でフリーランスは、専門分野を持った働き方で、いわば自営業。個人で事業をして、収入を得ているといえるでしょう。また最近は政府の副業推奨もあり、個人事業主の社会的信用がぐっと伸びてきているという感覚もあります。

具体的には、住宅ローン審査用に確定申告を2期分もしくは3期分審査してもらいます。法人にこそしてないけれども、定期的に収入が入ってくる事業を営み、収入が安定していることを示せればよいわけです。

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