10人家族の夕飯作りをこなす「谷原章介直伝」ワザ 食卓を切り盛りして見えた「夫婦・親子」の関係
料理を通して家族に伝えてきた愛情を、レシピに込めて
端正なビジュアルと、柔らかい物腰がお茶の間に広く親しまれている谷原さんは、実は6人の子を持つ大家族の父でもある。そのうえ同居する親を含めた10人家族の夕食作りを、一手に引き受ける料理の達人でもある。
そんな谷原さんが、自ら改良を重ねた家庭の味を再現できるレシピ集を出版。好みの異なる家族それぞれの喜ぶ顔を思い浮かべて作り続けた料理は、子どもが「おいしい!」と平らげる王道のメニューでありながら、大人も満足できるひと捻りがある味になっている。ここまで味を磨き上げた背景には、とにかく毎日大量に作る、たゆまぬ研鑽があったという。
「家族が10人いて、肉が好きな家族と魚が好きな家族がいるので、基本的にわが家は肉と魚、1品ずつ作ります。あるいはみんなが好きなテッパンのメニューを軸に、その日のレシピを考えることもありますね。
加えて家族の中には肉が苦手な人もいるので、サラダなども必ず入れるようにしています。全部は食べられなくてもいいので、4~5品出せばそのうちのどれかは喜んでくれるかな、という気持ちで作っています」(谷原さん、以下「」内すべて同氏)
仕事をこなしながらも、それだけ多くの品数を作るとなると大変だと思うのだが、谷原さんにとって夕食作りは苦ではなく、むしろ心を整える時間なのだという。「キッチンで目の前の作業に集中していると、料理を終える頃にはモヤっとした気持ちもリセットされている」とのこと。
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