アップル牽引、ナスダック史上最高値更新 市場に「さらなる上昇余地がある」の声も
[ニューヨーク 23日 ロイター] - 23日の米国株式市場は続伸、ナスダック総合指数<.IXIC>が終値ベースで最高値を更新した。
ダウ工業株30種<.DJI>は20.42ドル(0.11%)高の1万8058.69ドル。
ナスダック総合指数<.IXIC>は20.89ポイント(0.41%)高の5056.06。
S&P総合500種<.SPX>は4.97ポイント(0.24%)高の2112.93。
ナスダック終値のこれまでの最高値は、ITバブル崩壊直前の2000年3月10日につけた5048.62。この日は一時5073.09まで上昇し、取引時間中でも15年ぶりの高値をつけた。
S&P総合500種は取引時間中の最高値を更新した。
ナスダックの上げを先導したのはアップル<AAPL.O>で終値は0.8%高。グーグル<GOOGL.O>は1.5%、バイオ製薬のギリアド・サイエンシズ<GILD.O>は1%上昇した。
22日に発表した第1・四半期売上高がアナリスト予想に届かなかったフェイスブック<FB.O>は2.6%下落した。
アリアンツGIグローバル・テクノロジー・ファンドのシニアポートフォリオマネジャー兼マネジングディレクター、ウォルター・プライス氏は、ナスダックについて「ここで息切れするとは思われず、予測不能な外部イベントがない限りはもっと上がる余地はある。各企業はこの環境を乗り切っていける力があるように見える」と述べた。
その上で2000年は多くの高成長企業の株価が翌年の予想利益の200倍─300倍になっていたが、今回は当時とはまったく様相が異なると強調した。
一方、ウェドブッシュ・エクイティ・マネジメントのスティーブン・マソッカ最高投資責任者は、ナスダックの中でもソーシャルメディア関連株はいずれ急落する可能性が大きいと警告。グローバルXソーシャル・メディア・インデックスETF<SOCL.O>が劇的に上昇してきたと指摘した。同ETFはこの日は0.4%安だったが、年初来では約15%値上がりしている。
騰落銘柄数はニューヨーク証券取引所が上げ2039で下げ956(比率は2.13対1)、ナスダックが上げ1659で下げ1061(1.56対1)だった。
(カッコ内は前営業日比)
ダウ工業株30種(ドル)<.DJI>
終値 18058.69(+20.42)
前営業日終値 18038.27(+88.68)
ナスダック総合<.IXIC>
終値 5056.06(+20.89)
前営業日終値 5035.17(+21.07)
S&P総合500種<.SPX>
終値 2112.93(+4.97)
前営業日終値 2107.96(+10.67)
*内容を追加しました。
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