遂にミシュランが始めた「アプリ」普及への課題 TableCheckと連携、予約の利便性を向上させる
TableCheckの創設者であり代表取締役を務める谷口優氏も、こう振り返る。
「2011年に創業した時から、ミシュランガイドと提携することを視野に入れており、打診もしていました。アメリカン・エキスプレス、トリップアドバイザーと、大きなサービスとアライアンスを結んでいき、次はミシュランガイドというところでした」
TableCheck、ミシュランガイドともに、予約機能を実装するちょうどいいタイミングだったと言えるだろう。
世界的にメディアはアナログからデジタルへ移行しており、ミシュランガイドもご多分に漏れない。紙であれば情報量に限界はあるが、公式サイトやアプリであれば掲載できる店舗数に際限はない。
ところが、この点に関して、日本ミシュランタイヤ執行役員でミシュランガイド事業部の責任者を務める本城征二氏は否定する。
「デジタル化は進んでいますが、調査員はこれまでと同じ基準で調査しているので、掲載されるレストランの数が大きく増えることはありません。ただ、私としては将来的に、ミシュランガイドのセレクションを日本全国に広げていきたいですね。ホテルのセレクションもあるため、ホテルの機能もより使いやすくしていき、ミシュランガイドを通してホテルとレストランのどちらとも楽しんでいただけたら嬉しいです」
ほかの飲食予約サービスとの提携も模索
また、ミシュランは今後はほかの飲食店予約サービスとの提携も模索するという。
「できるだけ多くの掲載レストランを予約可能にしたいので、今後はほかの飲食店予約サービスとの提携も考えています。複数の飲食店予約サービスと提携した際には、どの飲食店予約サービスにリンクするかをレストラン側にそれぞれ選択していただく予定です」(本城氏)
TableCheckの谷口氏も今後について以下のように述べる。
「TableCheckを創業してから10年以上が経ち、これからが第2創業期であると考えています。ミシュランガイドと提携した後は、キャンセル待ちやコミュニティ作りなど、ゲストによりメリットがあるサービスを提供したい」
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