遂に決勝「THE SECOND」、M-1と大きく異なる点 ブレイクできなかった芸人に大きなチャンスを

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しかし、ネット配信で「ノックアウトステージ16→8」を見て印象が変わった。時間的な余裕を感じさせるスタンスではあるにしろ、基本的には持ちネタで6分間を走り切っている。微妙なネタ尺に対する多少の手こずりも見られたが、どの組も最後まで息切れしないネタで臨んでいた。新たな競技漫才の大会が始まった、と感じた瞬間だった。

THE SECONDの優勝者を予想することは非常に難しい。予選と同じ審査方法ならば、スタジオの観覧客100人が「とても面白かった:3点」「面白かった:2点」「面白くなかった:1点」で採点し勝敗を決定する。

大会の公式サイトでは、どれくらいの頻度でお笑いライブを観ているかといったアンケートをとって観覧客(および審査員)を募集していた。つまり、それなりに目の肥えた客を募ってジャッジしてもらおうという意図が感じられるのだ。

決勝でも同じ条件で審査されるのなら、この点もM-1と大きく異なる。お笑いのプロによるフィルターがかからないことが吉と出るか凶と出るかは、決勝当日の結果を見てみないことにはわからない。

ノックアウトステージでは三四郎が首位

「ノックアウトステージ16→8」の採点だけを見れば、290点の三四郎がトップだ。もちろん面白かったしウケてもいたが、「圧倒的だったか?」と問われればすぐに答えられない自分がいる。バラエティーで小宮浩信と相田周二のキャラクターがよく知られていること、また芸人イジりが許容される雰囲気もあっての結果なのかもしれない。

三四郎(写真:THE SECOND公式サイトより引用)

その一方で、メディア露出の少ないマシンガンズが次点(289点)となり、今や飛ぶ鳥を落とす勢いのランジャタイを破っている。滝沢秀一はゴミ清掃員として働き、本も出版していることから、芸人の活動を副業と公言しているほどだ。そんな滝沢と相方の西堀亮が出だしから自虐ネタで笑わせたことで、見る者の心をつかんだのだろうか。

マシンガンズ(写真:THE SECOND公式サイトより引用)

続く285点のギャロップは、ラフ次元と壮絶な一騎討ちを見せた。ツカミの笑いをラストで回収するラフ次元の構成は見事で、最後まで見る者を飽きさせなかった。しかし、これを1点差で破ったギャロップも後半の畳みかけは圧倒的だった。

ギャロップ(写真:THE SECOND公式サイトより引用)

できれば2組とも決勝に行ってほしいと思ったぐらいだ。

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