大人ひとり、カブトムシを東京でせっせと探す理由 他人の顔色を気にしない「ひとりあそび」の方法

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こうやって毎年ひとりで探し回るうちに、実は東京の真ん中にも、カブトムシがたくさんいることに気づいてきた。そう、意外とみんな知らないのだけれど、カブトムシは都会の中、ごくこぢんまりとした街中の公園や、住宅地などの街路沿いにある木にもいたりする。

だからここ数年は、なるべく都心でカブトムシを探すことに凝っている。もちろん、あらかじめいるとわかっている場所に出かけたほうが確実に出会えるのだけど、「もしかしたらこんなところにもいるかもしれない」と想像しながら出かけるときは、まるで宝探しに行くときのような気持ちを味わうことができる。

そして、そんな気分で街を歩くと、風景がまったく違って見えてくる。いつもはただ通り過ぎるだけの道にクヌギやコナラの木が生えていないか、樹液が出ていないかととても注意深く見ながら歩くようになる。そして夏になったらここに行ってみようと思える小さな林を見つけるだけで、その街のその地区の、いままで知らなかったかけがえのない魅力が、僕の中でぐっと膨らむのだ。

周囲に注意を向け、身体の感覚を大事にする

都会に住んでいて自分たちの暮らしている場所の近くには、とてもカブトムシなんか見つけられそうにないと感じている人もいるかもしれない。しかし、実のところそんなことはない。気づいていないだけで、カブトムシやクワガタは街の中にもいたりするものなのだ。

具体的な場所はここには書かないけれど、僕の住んでいる東京で言えば、都心の山手線の内側だけでも、カブトムシがいる林を、すでに3か所ほど僕は見つけている。

都心でカブトムシを探そうとインターネットで検索すると、いくつか有名な場所が出てくるけれど、こういう場所に行ってみても、実際にはあまり出会えない。なぜならだいたい夏休み中の小学生が殺到して、またたく間に採り尽くされてしまうからだ。だからインターネットを検索しても出ていない場所を、自分の身体と直感を頼りに探さなくてはならない。

コツは、いくつかある。まずは、大きな林にこだわる必要はないということ。人間にとっては小さい林でも、カブトムシにとっては、十分生活の場所になるのだ。だから、ちょっと緑が多めかな、と感じるようなエリアなら、十分にカブトムシがいる可能性がある。

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