40代バイト生活の彼が抱く｢普通の人生｣への嫉妬 他人との比較ではなく自分の幸せを掴むべきだ

他人の生き方を見て、「自分ができないのはおかしい」と考えないほうがよいですし、そもそも論として他人と自分の人生を比較する、という考え方も改めたほうがよいでしょう。

自分は自分の人生を生きる。そのように考えることが大切です。

仮にHYさんが、いまのような状況ではなかったとしても、他人と比較して普通だ、普通じゃない、と考えている時点で、幸せになることは難しいと思います。

なぜならば自分は他人ではないからです。他人の人生を羨ましいと思ったりするヒトは、表面的なことしか見ていません。

その表面の背景にある努力や葛藤や工夫、そういったものを見ないで、または知ろうとも思わないで、表面上だけ見て自分と比べてもまったく意味はありません。

自分にとっての幸せとは何か

他人の人生の中に自分にとっての幸せの形を探ろうとしても、人生に対するスタンスや志、考え方、現在置かれた状況や背景などが異なる以上は、そもそもそこに同じ正解を見出そうとする行為自体に無理があるのです。

自分にとっての幸せは何か、どんな人生を送りたいか。それらを考えるのは自分自身であるべきなのです。

ようは自分の人生の軸を、自分自身で持つ、ということです。

他人の人生をベースに自分の人生を考えるのは、その軸が不在ということです。軸が不在ということは生きるうえでの指針や信条、目的が不在ということなのです。

それではいつまで経っても、今何をするべきか、どこに向かって生きるかなどを考えることはできません。

本来あるべき姿は、自分自身の経験やいままで培ってきた知見をベースに、自分なりに「どんな人生を送りたいか」を考え、自分にとっての幸せの形や正解をキチンと認識して生きることです。

つまり、自分オリジナルの人生論や生き方をキチンと自分の中で整理し、理解し、そのうえで生きるべし、ということなのです。

HYさんもあるハズのない普通や他人との比較をベースに自分の人生を考えるのではなく、今までの人生経験を通じて培ってきた考えや知見を総動員して、自分自身をベースに、キチンと将来を考えることが大切です。