ヘンリー王子顔見せは?「英王戴冠式」の見どころ 英王室人気に陰りでもイギリスはお祭り騒ぎに
君主は絹の法衣を身にまとい、宝剣、笏、杖、指輪、手袋などを授けられる。大主教が君主に王冠(「聖エドワード王冠」)をかぶせ、君主は椅子に戻って儀式参加者から祝辞を受ける。イギリス各地で礼砲が放たれる。
今回の戴冠式では「人々の祝辞」として、寺院内やテレビ、ビューイング会場で儀式を見ている人全員が国王に忠誠を誓うことが奨励されている。大主教が「神よ、王を救いたまえ」と唱え、国民が「国王が永遠に生きますように」と応じる。
この後、カミラ王妃の戴冠儀式が行われる。与えられる冠はジョージ5世(在位1910―1936年)の妻メアリー王妃用に作られたもので、世界最大のダイヤモンドの原石からカットされた宝石がはめ込まれている。
式典が終了すると、チャールズ国王はサファイアとルビーが入った別の王冠「大英帝国王冠」をかぶって王妃とともに寺院を出るが、ユダヤ教、ヒンドゥー教、シーク教、仏教の指導者から祝福を受ける。
女性聖職者やキリスト教以外の宗教代表が式の進行に参加するのは、今回が初だ。大主教は「伝統を祝うと同時に、現代の多様性も反映している」という。
恒例の顔見せにヘンリー王子は現れるか
見どころ3:帰りのパレード
国王夫妻は1831年以降、すべての戴冠式で使われた、金色の「ゴールド・ステート・コーチ」に乗って、バッキンガム宮殿に戻る。ここまでの一部始終を見てきた人は、行きのパレードとはまた別の思いで国王夫妻を目するはずである。
見どころ4:バッキンガム宮殿でのバルコニーでの顔見せ
戴冠式後、国王とほかの王室のメンバーがバッキンガム宮殿のバルコニーに立ち並び、集まった人々に手を振る。祝いの儀礼飛行があるため、国王夫妻らは空を見上げて飛行隊が過ぎ去る姿を目にする。国王夫妻、ウィリアム皇太子夫妻、孫たちの他に誰が誰の隣に並び、どんな表情をするのか。「シニア王族として公務はしない」ことになったヘンリー王子は並ばないはずだが。
この日夜、多くの国民は戴冠式の再放送を見たり、国王についてのドラマやドキュメンタリーを見たり。「飽き飽きした」と思う人はネットフリックスやアマゾンプライムに行きそうだ。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら