ヘンリー王子顔見せは?「英王戴冠式」の見どころ 英王室人気に陰りでもイギリスはお祭り騒ぎに

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チャールズ国王、イギリス王室
イギリスでは70年ぶりに行われる君主の載冠式。チャールズ国王は「王室のスリム化」「省エネ」を掲げているが、パレードなどは豪華になりそうだ(写真:イギリス王室の特設ページより)

5月6日、イギリスでは70年ぶりに君主の戴冠式が行われる。翌日7日は日曜日で、その翌日8日(月曜)が祝日とされたため、3日間のお休みだ。日本でいうところのゴールデンウィークのミニ版が到来する。どことなくうきうき感が漂うイギリスである。

昨年9月に死去したエリザベス女王(享年96歳)は、お国のために黙々と公務に励む献身ぶりを見せ、70年というイギリス君主として最長の在位を通じて、絶大な人気を得た。その長男チャールズ(74歳)がチャールズ3世として即位したが、母親ほどは人気がない。それでも高揚感が募るのは、戴冠式が国を挙げてのお祭りであることを国民は知っているからだ。つまり、「パーティータイムだ!」というわけである。

パーティーを思う存分楽しむには、まずいつどこで何があるのかを知る必要がある。戴冠式を中核とする一連のイベント日程をたどりながら、注目どころや「チャールズ国王らしさ」がどこにあるのかを見ていこう。

伝統儀式の華麗さ

「戴冠式」、平たく言えば君主に冠を授ける儀式の原型がイギリスではじまったのは7〜8世紀頃と言われている(下院の報告書「戴冠式―歴史と儀式」)。キリスト教の聖職者が君主に聖油を施し、冠を授ける宗教的儀式である。「教会の影響力を拡大させることと、王位継承権をめぐる論争を鎮める」という2つの役割があったという(歴史家ロイ・ストロング著『戴冠式』、未訳)。

数世紀にわたって、イギリス国教会の最上位の聖職者カンタベリー大主教がロンドンのウェストミンスター寺院で儀式を執り行ってきた。今回もこれを踏襲する。

3日間にわたるイベントの真っ先に来るのが、戴冠式そのものだ。コスチュームドラマのように繰り広げられる儀式の最初の見どころは、「公邸バッキンガム宮殿からウェストミンスター寺院までのパレード」である。

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