「仕事を辞めたい」と思う人が持つべき7つの視点 悩みは「物事を客観的に見直す」対処法で解決
「もう耐えられない!」「つらい!」という気持ちにぶつかったとき、何はさておき休むのが効果的なのはお伝えしてきた通り。
しかし、いきなり休むという選択ができない人の場合、まずは一度状況を俯瞰してみましょう。ただこの俯瞰の作業ができるのは、1段階の元気なときだけです。Cさんはまだ基本的に1段階にあり、一時的に2段階に落ちているだけのようです。
その状態であれば、一人でもできる「7つの視点」で物事を客観的に見直す対処法を試してみるといいでしょう。
思考の偏りの逆方向から物を見てみる
7つの視点は以下の通りです。
②相手視点:相手はなぜそんなことを言ったのか、相手はなぜそんなことをしたのか
③第三者視点:同僚、友人、家族など周囲の人にはどう見えたか
④時間視点:この問題は、過去、現在、未来とどうかかわっているか
⑤宇宙視点:宇宙人から見たら、神様から見たら、どう見えるか
⑥感謝視点:この問題や出来事に感謝できるところはないか
⑦ユーモア視点:ユーモアで笑いに変えられるところはないか
疲労がたまり、一時的にでも2段階に陥ると、イライラや悲しみなど感情があふれ、どうしても偏った思考に陥ってしまいます。7つの視点は、あえて、思考の偏りの逆方向から物を見てみるための視点なのです。
あらゆる視点を持つことが大切
先生:ではまず、「自分」という視点で考えてみましょう。今回、Cさんは具体的にどんなところが嫌なのでしょうか。何がつらいのでしょうか?
Cさん:もちろん上司の態度が一番です。でも自分の気持ちをよく感じてみたら……。実は同期が先に役職をもらっているのですが、そのわりに働いていなくて結構ストレスなんです。それも全部上司のせいにしていたかも。
先生:では、相手視点、上司は何を考えていると思いますか?
Cさん:んー何も考えていないというか、昔ながらの方法しかわからないんでしょうね。それに従わない私が気に入らないんだと思います。
先生:あなたを気に入らない、そんな素振りですか。
Cさん:いやぁ、むしろ上司はやたら私にかまいたがるんです。……気に入らないのは、私のほうですね。
先生:視点が広がっていますね。この調子でほかの角度からも考えてみましょう。
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