「仕事を辞めたい」と思う人が持つべき7つの視点 悩みは「物事を客観的に見直す」対処法で解決
Iさん:会社を辞めたいんですが、辞めた後のことが不安で。残業も多くて上司も嫌でもう限界なのに、どうしても辞める勇気がなくて……。
先生:辞めるとしたとき、Iさんの一番の不安は?
Iさん:次の就職先がないことです。新卒で入社してまだ2年なんです。内定が出たのも今の会社だけで。経理の仕事をしていますが、経験が浅い私を雇ってくれる会社なんてないです。
先生:そうですか、経理の専門知識を持っているなら転職先は見つかりそうな気もしますが。
Iさん:知らないこともいっぱいで仕事も遅いし、ミスも多くて、向いていない気がします。実は、経理も希望ではなく配属されただけで。
先生:経理ではミスも多いし、上司も苦手。退職も怖い。ほかの部署への異動希望を出してみるのは、どうでしょう?
Iさん:無理です! 与えられた経理という場所でも役立たずなのに、ほかでうまくいくわけがない。会社に迷惑をかけるくらいなら辞めたほうがいいんです。でも辞めるのも不安で……。
0か10よりも折衷案で行動する
疲労がたまって2段階、3段階と落ちてしまうと、極端な選択肢しか浮かばなくなります。Iさんも最初から社内異動の案はなく、「会社を辞めるか、辞めないか」で悩んでいるようです。
こんなときは、0(会社を辞めない)か10(会社を辞める)ではなく「7〜3バランス」で考えるといいでしょう。
「会社を辞めない」から「会社を辞める」までの間を10で区切ってみます。例えば3のところには「他部署の同期に話を聞く」、5には「他部署異動を希望する」、7には「転職サイトに登録する」といったふうに各段階の行動を考えてみます。
転職サイトに登録したところで、それほどデメリットはありませんし、エネルギーもあまり消費しません。その辺りを狙うのがポイントです。すると「意外と自分にもオファーがある」「自分はこの仕事がしたいのかも」など、新しい情報が入ってきます。そうして、辞める、辞めないといった0か10以外の選択肢が考えられるようになるのです。
0か10で「ただ悩んでいる状態」から、とにかく行動することで、前に進んでいる感覚も持つことができます。
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