「爆買い」から「高級体験」へ。新たな需要を満たそうと、せきを切ったように日本を訪れ始めた外国人。日々の旅の終着地であるホテルは生き残りを懸けた決戦に挑む。ターゲットは富裕層だ。
「最高級の体験を提供してほしい」。2023年の4月、富裕層外国人に特化した旅行会社の幹部は、欧州のある富裕層から届いた依頼書の内容に驚いた。見積もりについて、「金額の上限はなし」と記されていたのだ。
2022年10月にコロナ禍の水際対策が緩和されて以降、せきを切ったように外国人観光客が日本を訪れている。中でも富裕層の消費力は驚異的だ。冒頭の会社では、会議に参加するために日本を訪れた超VIPをアテンドしたが、20日間の滞在費用(宿泊や飲食などトータル費用)はグループで数億円だったという。
「手が回らず、一部の依頼は断るしかなかった」と、富裕層外国人に特化した別の旅行会社の幹部社員は語る。
1泊25万円から!破格の値段設定
こうした富裕層外国人の受け皿となるために、都内では高級ホテルが続々と開業している。特徴的なのは、世界の最高級ホテルに匹敵するほどのラグジュアリーホテルが登場していることだ。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録いただくと、有料会員限定記事を含むすべての記事と、『週刊東洋経済』電子版をお読みいただけます。
- 有料会員限定記事を含むすべての記事が読める
- 『週刊東洋経済』電子版の最新号とバックナンバーが読み放題
- 有料会員限定メールマガジンをお届け
- 各種イベント・セミナーご優待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら