外資系の勢いが増す中、国内名門3社はそれぞれの戦い方を掲げる。
せきを切ったように押し寄せるインバウンド。彼らを囲い込むべく、ホテルは高級化路線を強化している。『週刊東洋経済』5月8日(月)発売号では「ホテル富裕層争奪戦」を特集。ブルガリホテルの全貌、帝国ホテルの逆襲、現場の人手不足や耐震改修が必要なホテルなど、ホテルの「光と影」をリポートする。
外資系高級ホテルが出店攻勢を強める状況下、国内の名門ホテルはどのように戦っていくのか。
国内名門の代表格が、元祖「御三家」といわれる帝国ホテル、ホテルオークラ、ニュー・オータニである。都内にそれぞれ、旗艦ホテルとして「帝国ホテル 東京」(千代田区)、「The Okura Tokyo(オークラ東京)」(港区)、「ホテルニューオータニ」(千代田区)を持つ。
「(東京の高級ホテル市場は)たいへん厳しい状況だ」と帝国ホテルの定保英弥社長が語るように、近年、外資系ホテルは御三家のおひざ元である東京での展開を積極化している。ホテル専門のビジネススクール、宿屋大学のデータによれば、都内では2023〜2028年の6年間で14軒の高級ホテルが出店予定で、そのうち8割以上の12軒が外資系ホテルとなっている。
2000億円超を投資する「帝国ホテル」の乾坤一擲
こうした状況を踏まえ御三家も「攻め」の姿勢を見せる。
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