長期滞在に照準を定めた新コンセプトの温泉旅館とは?
せきを切ったように押し寄せるインバウンド。彼らを囲い込むべく、ホテルは高級化路線を強化している。『週刊東洋経済』5月8日(月)発売号では「ホテル富裕層争奪戦」を特集。ブルガリホテルの全貌、帝国ホテルの逆襲、現場の人手不足や耐震改修が必要なホテルなど、ホテルの「光と影」をリポートする。
グランドハイアット東京(東京都港区)などを運営するアメリカのハイアット ホテルズ コーポレーションが、古民家再生などを手がけるKiraku(京都市)と折半出資で2022年に立ち上げた合弁事業「ATONA(吾汝)」が異彩を放つ。
この事業は、ハイアットが抱える世界で3000万人の会員を基盤に、日本の温泉旅館を通して地域の自然や文化、食を発掘、発信していくプロジェクトだ。
「コロナ禍でハイアットブランドがどうあるべきかを模索する中で、顧客の一つひとつの宿泊体験を忘れられない有意義なものにしたい、との議論の末にたどり着いたのが『旅館』だった。旅館はほかの国にない滞在体験を提供できる非常にユニークなコンテンツだ」。日本ハイアットの坂村政彦代表はそう話す。
狙うのは外国人観光客
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