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金価格の上昇は何かのリスクへの警鐘なのか 今の金価格の上昇は「第5波」とみることも

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金色の背景に金塊のイメージ写真
(写真:kai/PIXTA)

金価格が静かに上昇している。筆者は40年間の商社人生の前半をゴールドの世界で過ごしたこともあり金とは何かとご縁がある。1980年に入社して最初に担当したのが金取引であった。

金相場の長期サイクル

当時は金地金の輸出入が78年に完全自由化されたばかり。80年には米石油富豪ハント兄弟による銀の買い占め事件が起きて銀価格が1オンス当たり50ドル、金が850ドルまで急騰していた。金は71年夏に当時の米ニクソン大統領が米ドルとの兌換を停止するまで35ドルにペッグ(固定)されていた。ニクソンショック後、変動相場制下の金価格は上昇を始め、80年1月に前述の高値をつける。9年で24倍と空前の急騰相場(第1波)だ。

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