4月第1週にメルボルン、シドニー、シンガポールを訪問し、多くの現地機関投資家とミーティングを行ってきた。
10年ぶりに総裁が交代した日本銀行の金融政策に対する興味は非常に強かった。議論したほとんどの投資家が4月27〜28日か6月15〜16日の金融政策決定会合のどちらかで何らかの金融政策正常化が行われると期待しているようだった。なお、4月会合での政策変更を予想する声のほうが、6月会合での政策変更よりもやや多いイメージだった。
投資家の多くは円高方向を予想
(筆者が所属する)JPモルガンのエコノミストは基本的に6月会合でイールドカーブ・コントロール(YCC)のバンドの幅を現在の±50ベーシスポイントから±100ベーシスポイントに拡大して、日本国債10年金利が1%まで上昇することを許容するようになると予想している。
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