有料会員限定

ロシア抜きの世界、エネルギー調達はどうなる グローバルからリージョナルへの移行で見直しも

✎ 1〜 ✎ 217 ✎ 218 ✎ 219 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

有料会員限定記事の印刷ページの表示は、有料会員登録が必要です。

はこちら

はこちら

縮小
環境負荷の低いLNG(液化天然ガス)への投資は欧州勢を中心に活発化しそうだ(写真: Bloomberg)

商社に入社した筆者の新人時代最初の業務は、ソビエト連邦からパラジウムを輸入し販売することであった。パラジウムの価格は当時は今の30分の1ほどで、主に歯科材料に使われていた。ロシアが世界生産の4割超を握る希少金属で、これがないと今や自動車産業は成り立たない。わが国も輸入の43%をロシアに依存する。

資源・エネルギー分野で世界生産に占めるロシアの割合が高い商品は、ほかにも天然ガス、石油、ニッケル、アルミニウムなど、燃料転換の過程で必要なものが並ぶ。ソ連時代も含めてロシアなしには資源・エネルギーの世界需給やサプライチェーンなど想像すらできなかった。

商品市況は長期の上昇トレンドに

少し長期的な流れを整理してみよう。

次ページ商品市場は異次元のフェーズへ
関連記事
トピックボードAD