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続くアメリカの金融不安に新たなリスクの芽 デジタル経済での信用崩壊を立て直せるのか

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経営破綻した米ファースト・リパブリック銀行(写真:Jason Henry/Bloomberg)

FRB(米連邦準備制度理事会)が3月に破綻したシリコンバレー銀行(SVB)に対する監督・規制に関する調査報告書を発表したのが4月28日だった。

5月1日を目指すとあったのに比べ早い発表だったのは、今思えばファーストリパブリック銀行(FRC)の経営破綻劇が待っていたからかもしれない。うがった見方かもしれないが、SVB破綻の経緯につき、FRBの意見を報告書として早く出しておかねば、すぐに陳腐化して出せなくなる可能性もあったのではないか。米国発の金融システム不安だけを取り出しても、収束したとはとてもいえないのではないか。危機をあおるのはよくないのを承知で、リスクを指摘しておきたい。

FRC破綻の原因と重なるS&L危機

まずFRCの破綻までのプロセスはどうにも霧が晴れないことから見ていきたい。長らく優良銀行であったFRCがいつから問題になっていたのか。なぜ突如大手11行から300億ドルもの預金がなされたのか。それでも預金者は1000億ドルの預金を数日のうちに引き出したわけだが、どうして預金流出を止められなかったか。

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