内戦激化スーダン「日本人退避」作戦の重大懸念 日本人の陸路輸送、生命を守る武器は使えるか

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(画像:FNNプライムオンライン)

河野氏:いや、その場合は持って行く。

自衛隊機派遣、日本人救出へ“難度と課題”

櫻井よしこ氏(ジャーナリスト、国家基本問題研究所理事長):それを使えるかどうか。空路で(退避日本人を)運べればいいが、陸路輸送になるような場合、日本の自衛隊だけの車列、コンボイは非常に困難だ。だから、ほかの国々との連携が取れるのかどうか。武器の使用についてはやはり政治決断をしなければいけない。私たちの国は、ついこの間、自衛隊機を(海外に)出すなどと言ったら大騒ぎだったが、今は全然反対がない。

去年12月閣議決定された安全保障戦略三文書で、ジブチを邦人救出の拠点にするというのが入った。それまでは海賊対処だけだった。海賊がいなくなったら、ジブチに駐留する自衛隊をどうするのかとなるが、そうはならず、ジブチは非常に重要なところだから邦人救出のための拠点にするという文言が入った。だから今回(自衛隊機が)ものすごく早く行けた。少しずつ変わっている。もっと変わって、この武器使用についても普通の国のようにしないと、派遣される自衛隊員らは大変だ。

(画像:FNNプライムオンライン)

橋下氏:それをやるのが政治家の使命だ。自衛隊員としてはいかんともしがたいところがあるわけだから。

河野氏:いま櫻井さんが言われたように、私が若い頃は自衛隊を外に出すなんて大騒ぎだった。今は派遣するといっても何の議論もない。皆当然のことと思っている。それだけ自衛隊に対する信頼感があり、国内世論も変わった。今までは、自衛隊に相当制約をかけてオペレーションさせてたわけだが、もうそろそろ次の段階に入ってもいいのではないか。

橋下氏:そうですね。

梅津弥英子キャスター(フジテレビアナウンサー):けさの橋下論は「脱・想定外」。今の話にも関わってくることか。

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