インターネット掲示板やSNSの普及によって最も目につきやすくなった感情は、人々の悪意ではないだろうか。過度な誹謗中傷による痛ましい事件が起き、厳罰が科されるようになってなお、他人に心ない悪罵を投げつける者は後を絶たない。
人の心になぜ悪意が存在しているのか、悪意は社会にどう影響しているのか。この疑問に、本書は主に進化心理学の側面から迫っている。
この本では、悪意ある行動の定義を「他者を傷つけ害を与え、かつその過程で自分にも害が及ぶ行動」としている。自らは無傷で済ますのではなく、返り血を浴びることを知りながら、相手を切りつける行為を指すわけだ。
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