2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻開始から1年が過ぎた。日々の戦況は伝えられてくるが、背景はなおも見えにくい。
ロシアとウクライナは結局いつ、なぜ、いかに戦うに至ったのか。その歴史はどのように絡み合い、なぜ解きほぐすのが難しいのか。核兵器も使用されかねない現状は、本来人類が真っ先に解決すべき問題のはずで、日本にとっても両国の歴史的関係を理解するのは肝要だ。
ルーブル圏からの脱出を敢行
歴史の理解を進めるには経済の話が欠かせない。また関連する事件の真相を知るには、現場調査を重ねるべきだ。だが、ソ連崩壊後のウクライナで政界や経済界に食い込みつつ、さらに両国の問題を分析してくれる日本人など、そうそう現れるものではない。
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