黒いビデオテープに、薄白いプラスチックのケースを被(かぶ)せたように見せるブックカバー。小口には葛飾北斎の『蛸(たこ)と海女』。『痴女の誕生』『巨乳の誕生』『ヘアヌードの誕生』など、戦後日本風俗史の重要な業績を著してきた「アダルトメディア研究家」の最新作である。
アダルトビデオ(AV)というテーマに眉をひそめる読者もいるだろうが、19世紀末のポルノ映画から現代まで、規制や技術、人々の志向に合わせて、AVが、それに関わる人々が、どう変わってきたのか、膨大な資料を用いてひたむきにたどる。
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