ヒトは「自己家畜化」によって「進化」を遂げた 「協調」する力は、危機の時代に淘汰圧となるか

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『ヒトは〈家畜化〉して進化した 私たちはなぜ寛容で残酷な生き物になったのか』 ブライアン・ヘア、 ヴァネッサ・ウッズ 著
ヒトは〈家畜化〉して進化した 私たちはなぜ寛容で残酷な生き物になったのか(ブライアン・ヘア、ヴァネッサ・ウッズ 著/藤原多伽夫 訳/白揚社/3300円/334ページ)
[著者プロフィル]Brian Hare/米デューク大学進化人類学教授。
Vanessa Woods/米デューク大学のデューク・イヌ認知センターのリサーチ・サイエンティスト。

ヒトには他者への共感能力が備わっており、それが社会の安定と繁栄につながる、と論じたのは経済学の父、アダム・スミスだ。この考えは、今や進化生物学に応用され、非力な人間が地球最強の種に進化するうえで、他者との協調的コミュニケーションが決定的だったことが明らかにされている。

ネアンデルタールと同様、当初はヒトも10人程度の群れで暮らしたが、より友好的になるにつれ100人を超える大集団に拡大し、仲間との連携を強化した。新たに生み出す技術もすぐに集団内で共有されるから、ほかの人類は太刀打ちできなかった。

ヒトに何が起きたのか。本書は気鋭の進化人類学者らが、「自己家畜化」によってヒトが進化を遂げたこと、しかし、それが邪悪な性質をもたらしたことをわかりやすく論じる。

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