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現在、GPIFのポートフォリオを見てみると、国内債券が25%、外国の債券が25%、国内株式、外国株式がそれぞれ25%ずつとなっています。要するに債券と株式が50%ずつのポートフォリオなのです。
「債券が50%も占めていて、リターンが出るの?」と思ってしまう人もいるかもしれません。
しかし、2021年の投資の収益率を見てみると、プラス5.42%。収益額10兆925億円となっており、収益率はかなりよかったことがわかります。つまり、債券50%でもしっかりとリターンは出ているのです。
またこのポートフォリオは過去20年間にも平均年間収益率は約プラス3.7%。おおよそですが3%のリターンは債券を含んだポートフォリオでも出してきてくれるということが、GPIFの実例を見てわかります。
GPIFのそもそもの投資目標が、日本の賃金上昇率にプラス1.7%のリターンを目指すということになっているので、今ならばプラス3.6%の収益を出せばいいのです。
そして、市場運用開始以降の20年間でプラス3.69%(2021年度業務概況書)という結果を出しており、長い期間にわたって株式と債券を組み合わせた状態で運用していれば、このようなしっかりとしたリターンをあげることができます。
定期的にリバランスをする
GPIFは、国内株式、外国株式、国内債券、外国債券をそれぞれ25%ずつ組み合わせたポートフォリオで運用していることと、市場運用開始以降の20年間でプラス3.69%になることは前述したとおりです。このことから株式と債券を組み合わせたポートフォリオで、長期間にわたって運用してもしっかりとリターンを得られることがわかります。
では、GPIFの運用がどうなっているかを見ていきます。
頻繁な売買や個別銘柄の選定というのはまったくといっていいほど行っていません。先ほども述べたように国内債券、外国債券、国内株式、外国株式をそれぞれ25%ずつ保有していますが、定期的にリバランスしています。リバランスとは、持っているポートフォリオの構成比バランスが運用の都合で崩れてしまった場合に、元の構成比に戻すことを指します。
例えば運用していく中で、国内債券が15%になり、外国債券が35%になってしまったとき、元の25%ずつに戻すことを「〇〇をリバランスする」といいます。
具体的にどうやって元に戻すかというと、次のような方法があります。
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