JR西、「瀬戸内海に浮かぶ町」三位一体で挑む再生 滞在型観光地としてポテンシャルが大きい
レモン農家「れもんだに のうえん」を営む永井英夫さんも「Azumi Setoda」、そしてしおまち企画についてこう話す。
「Azumiが出来てから、瀬戸田は変わってきた。地元でレモンを育てながらイスラエルの方々と畑で交流できるなんて思ってもいなかった」。
「Azumi」の宿泊客はアクティビティの1つとして、この農園の見学とレモン収穫体験ができる。「レモンは皮がすべて」と話す永井さん。こちらの農園では農薬・肥料を一切使わずに育てた採れたてのレモンを、炭酸水で割った特製ドリンクのほか、レモンを皮ごと食べる「レモンの刺身」を食べることができる。
鉄道事業者の「次のスタイル」
「レモンの香り成分は皮にある。この香りこそがレモンで、ぜひ本当のレモンの魅力を1人でも多く知ってほしい」(永井氏)。無理に観光開発を行うのではなく、その土地にあるものを最大限活かし、その地域の輝きを再認識する。そんなメカニズムも生まれている。
「地域を知り、地域と向き合い、共にまちづくりを実践し、持続可能で豊かな地域として成長する。その先に鉄道事業者が生き残る道があると信じている」と内藤氏は今のプロジェクトを振り返りながら、今日も瀬戸田に向かう。三位一体、いや、それ以上のムーブメントが起きつつある、瀬戸田のまちづくり。鉄道事業者の次なるスタイルが、瀬戸内で始まっている。
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