JR西、「瀬戸内海に浮かぶ町」三位一体で挑む再生 滞在型観光地としてポテンシャルが大きい

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

レモン農家「れもんだに のうえん」を営む永井英夫さんも「Azumi Setoda」、そしてしおまち企画についてこう話す。

「鉄道最前線」の記事はツイッターでも配信中!最新情報から最近の話題に関連した記事まで紹介します。フォローはこちらから

「Azumiが出来てから、瀬戸田は変わってきた。地元でレモンを育てながらイスラエルの方々と畑で交流できるなんて思ってもいなかった」。

「Azumi」の宿泊客はアクティビティの1つとして、この農園の見学とレモン収穫体験ができる。「レモンは皮がすべて」と話す永井さん。こちらの農園では農薬・肥料を一切使わずに育てた採れたてのレモンを、炭酸水で割った特製ドリンクのほか、レモンを皮ごと食べる「レモンの刺身」を食べることができる。

鉄道事業者の「次のスタイル」

「レモンの香り成分は皮にある。この香りこそがレモンで、ぜひ本当のレモンの魅力を1人でも多く知ってほしい」(永井氏)。無理に観光開発を行うのではなく、その土地にあるものを最大限活かし、その地域の輝きを再認識する。そんなメカニズムも生まれている。

「地域を知り、地域と向き合い、共にまちづくりを実践し、持続可能で豊かな地域として成長する。その先に鉄道事業者が生き残る道があると信じている」と内藤氏は今のプロジェクトを振り返りながら、今日も瀬戸田に向かう。三位一体、いや、それ以上のムーブメントが起きつつある、瀬戸田のまちづくり。鉄道事業者の次なるスタイルが、瀬戸内で始まっている。

村上 悠太 鉄道写真家

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

むらかみ ゆうた / Yuta Murakami

1987年東京都生まれ。高校時代には「写真甲子園」に出場。交通新聞社『鉄道ダイヤ情報』にて「突撃!ユータアニキ 鉄道HERO完全密着」連載中。撮影の講師や講演を多数行う。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
鉄道最前線の人気記事