豊羽鉱山閉山へ、鉱山業は「環境・リサイクル業」へ進化

新日鉱ホールディングス<5016.東証>傘下の日鉱金属は、国内最後の自社鉱山・豊羽鉱山を2006年3月末に閉山する。豊羽鉱山は札幌市南区にあり、亜鉛・鉛、インジウムを生産しているが、鉱脈が次第に枯渇していた。
 これで、従業員100人以上の国内鉱山は住友金属鉱山<5713.東証>の菱刈金山(鹿児島県)だけになる。
 鉱山業は土木、機械、電気の総合技術が必要な産業で、日本の近代化の出発点になった産業だ。住友グループが別子銅山から、古河グループが足尾銅山から出たことはよく知られている。日立製作所も日立鉱山の機械部門から出ている。
 古河グループの会社の進化がわかりやすい。足尾銅山(現古河機械金属<5715.東証>)→古河電気工業<5801.東証>→富士電機(現富士電機ホールディングス<6504.東証>)→富士通<6702.東証>→ファナック<6954.東証>と進化して、末端になるほど経営力が優れ、収益力が高い傾向がある。
 現在、鉱山業はどう進化しようとしているのか。それは、鉱山業の技術と施設を利用して環境・リサイクルを拡大することだ。「土壌に有害物質を発見して、取り出す技術は鉱山業と同じ」と同和鉱業<5714.東証>。
 豊羽を閉める日鉱金属も、銅精錬と環境・リサイクルに経営資源を集中する。
【内田通夫記者】


(株)東洋経済新報社 電子メディア編集部

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