韓国訪日ブーム復活の行き先「小樽」に何があるか 小樽人気のきっかけは1995年制作の日本映画
航空便の再開も北海道人気をさらに高めそうだ。現在、ソウルー札幌(仁川ー新千歳)は直行便が毎日8便飛んでいるが、2月16日から28日にかけて韓国のLCCティーウェイ航空のチャーター便が仁川ー旭川を4往復就航することが明らかになった。旭川空港は3年ぶりの国際線再開となる。大韓航空も就航を検討と報じられている。
人気スポットの美瑛・富良野や旭山動物園を訪れる韓国人観光客が増えるのは確実で、インバウンド復活に向け地元関係者の期待感が高まっている。
「北海道背景映画」とは
SNSの掲示板に「北海道背景映画、何があるのでしょうか?」という質問があり、さまざまな声が寄せられていた。以下は一例だ。
「3月に北海道に行きますが、北海道の背景映画を見ながら癒しましょう。私が知っている映画は、もっとも有名な『Love Letter』『南極料理人』『鉄道員』『しあわせのパン』がありますが、最近では、『ファーストラブ 初恋』もあります」
こうした声からもわかるように、北海道が舞台となった映画のロケ地が人気なようだ。『Love Letter』は小樽、『南極料理人』は網走、『しあわせのパン』は洞爺湖町、『First Love 初恋』(ネットフリックスのドラマ)は札幌、旭川、小樽、北見などが舞台となっている。こうしたロケ地のなかで、特に韓国人の間では小樽が根強い人気となっているようだ。
「韓国ではかつて日本映画の上映が禁じられてたのですが、1998年に来日した当時の金大中大統領が国会演説で日本の大衆文化解禁の方針を発表しました。これを受けて韓国内で日本映画の上映が始まり、第1号は北野武監督の『HANA-BI』でした。
韓国で1999年に公開されたのが岩井俊二監督の『Love Letter』(日本公開は1995年)で、これが140万人を動員する大ヒットとなり、中山美穂が叫ぶ「お元気ですかー」のシーンが注目され、韓国でもこの言葉が通じるほどになったのです。『Love Letter』はその後も人気で昨年は6度目の再上映が話題になりました。こうした経緯があり、ロケ地の小樽が注目され続けているのです」(映画関係者)
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