いかがでしょうか。一言でまとめる力のことを「要約力」と言います。要約とは、いったい何が言いたいのかを考えて、1つにまとめていく作業のことです。
そして要約力があるということは、何を聞いても頭の中で整理できて、簡単にまとめられるということにほかなりません。どんな本を読んでも「要するにこういうこと」がわかるから、頭がいい、ということになるわけですね。
今日は1つ、要約のテクニックを紹介します。
「主語」と「動詞」を明確にする
東大生は、どんなに難しい文章でもややこしい文章でも、「主語」と「動詞」を明確にすることで理解するということをしています。
例えば「机を移動させるのは迷惑だった」と書いてあったときに、「ん?誰が机を移動させたんだ?」「誰に迷惑だったんだ?」「移動させたのがどう迷惑だったんだ?」というのがわからなくなってしまいますよね。
「誰が」「何を」「どうする」のかが明確でないと、何もわからなくなってしまうのです。
「Aさんが机を移動させた」
「私はどれが私の机かわからなくなって迷惑だった」
と、誰が、何を、どうするのか、が明確になっていると物事は理解しやすくなるのです。これが要約テクニック、「S V(主語動詞)整理」です。
Step2 主語が何をしたのか、「どうする」という動詞を確認する
Step3 動詞が整理できたら、残った目的語「何を」を整理する
「私は彼がその10枚ほどの紙の書類を役所に提出してしまったことに対して大きな悲しみを覚えた」
という文があったときに、パッと見てすべてを理解することは難しいです。でも、要約すれば「彼は提出した」「私はそれを悲しんだ」というだけです。これだけ追っていれば、大筋は理解できます。中身を考えてしまうと頭がこんがらがってしまいますが、実際はこれだけで要約できてしまうのです。
だから「誰が」「どうする」を先に考えてしまいましょう。そしてそれが終わったら、その中身も、先ほどの2つが確定してしまえば後は簡単になっているはずです。
もっといえば、先ほどの「机を移動させるのは迷惑だった」のように、2人以上の人物が絡んでいる場合があります。この時は、2つの文に潔く直しましょう。2人以上のことを1つにまとめているからわかりにくくなるのです。一度、2つの文に分けてしまえば、後は簡単に理解できるようになるはずです。
「主語」と「動詞」を明確にすることで、難解な文章を要約していく。これはいろんな分野で使えるテクニックです。国語だけでなくすべての科目で、勉強だけでなく日常生活で何かをプレゼンするときにも使えると思いますので、ぜひ使ってみてください!
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