同期入社で「管理職になれる割合」は何割なのか 総合職の管理職登用の考え方は3つに分かれる
「年次管理をしており、管理職層への昇格率が累計70%になるようにコントロールしている。管理職層になると事務系はだいたいマネジメント職になり、技術系は技術をつきつめる人も多いが、技術系でもほとんどの人は一度はライン課長を経験する」(輸送用機器メーカー人事部)
管理職として適性がある人、あるいは、これまで優秀な実績をあげている人を選んで、それらの人を管理職ポストに就けていこうとする会社です。
このタイプの場合は、そもそも総合職全員が管理職になることが望ましいというような考え方ではなく、はじめから社員同士の内部競争を前提にしています。
「管理職比率25%を目安にしており、それを守っている。課長になれる割合は約3割」(食品メーカー人事部)
「採用数が多いということもあるが、同期入社で課長になるのは1割程度。競争が厳しい」 (建設業人事部)
理屈上は、課の数とライン管理職としての課長の数は一致します。課の数しか、課長はいらないのです。課長を務める能力がある人が100人いても、課が90しかなければ、課長になるのは90人だけです。
逆に、課が110あれば、不足する10人の課長をなんとかして確保する必要があります。部長が課長を兼務する、キャリア採用する、あるいは、少し力不足だと思っても登用してしまうなどです。
能力があっても課長になれないケースも
能力があっても課長になれなかったり、力不足でも登用されたりすることがあります。所詮はポストの空き状況次第ということで、相対基準で割り切って考えるタイプの会社もあります。
皆さんの会社は①~③のどのタイプでしょうか? それは比較的簡単に見分けがつくはずです。同期の半数以上が課長になっているようならタイプ①、選ばれた優秀層が課長になっているようであればタイプ②です。
そして、昇進の早さが優秀者かそうでないかではなく、部門によっていろいろあるように見える場合はタイプ③かもしれません。
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