同期入社で「管理職になれる割合」は何割なのか 総合職の管理職登用の考え方は3つに分かれる

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さて、タイプ①②であっても、必ず半数以上が課長になれる、優秀者は課長になれるというわけではありません。同じ会社の中でも、急成長中でポストが増え続けている事業部と、逆に業績不振で組織が縮小している事業部とでは、昇進チャンスや昇進スピードが異なってきます。

程度問題ではありますが、タイプ③のようにポストの空き状況に左右されるのです。各事業部内の労務構成も影響します。

その意味では管理職登用機会については、配属ガチャ的な側面を否定し切れません。

「管理職になること」は最優先事項なのか?

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もし、「管理職になること」そのものが目的・目標であるとしたら、実績をあげるべく頑張る、能力開発に努めるという正攻法に加えて、登用機会が多い職場への異動や転職を視野に入れるという考え方もありえます。

ただし、その前に、自分にとって「管理職になること」そのものが最優先事項なのかどうか、それをもう一度じっくり考えたほうがいいかもしれません。おそらく、長期的なキャリアの観点では、管理職であることよりもしっかりとした専門性を持っていることのほうが重要です。

藤井 薫 パーソル総合研究所シンクタンク本部 上席主任研究員

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ふじい かおる / Kaoru Fujii

パーソル総合研究所シンクタンク本部 上席主任研究員。電機メーカーの人事部・経営企画部を経て、総合コンサルティングファームにて20年にわたり人事制度改革を中心としたコンサルティングに従事。その後、タレントマネジメントシステム開発ベンダーに転じ、取締役としてタレントマネジメントシステム事業を統括するとともに傘下のコンサルティング会社の代表を務める。 2017年8月パーソル総合研究所に入社、タレントマネジメント事業本部を経て20年4月より現職。タレントマネジメントを中心とした調査研究を担当。人事専門誌などへの寄稿も多数。

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