育児をしながら「長編映画監督」やり遂げられた訳 マッドハウス渡邉こと乃さんが今思うこと

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働き方改革が進んでいく中で、渡邉さんが所属する制作会社マッドハウスでも、育休を取得する男性メンバーも増えてきたという。これまで長時間労働が当たり前だった業界だが、「今まさに転換期を迎えていると思う」と渡邉さんは実感を語る。 

(写真:woman type)
渡邉さん:日本のアニメ業界はいま、昔ながらの働き方を見直して、多様な人材が活躍できる業界にようやく生まれ変わろうとしているところです。
そうすることで、私自身もそうですが、子育てをしながら監督をする人や、職場の外であらゆる経験を積んだ人たちが、アニメ制作に関われるようになっています。
すると、作品の表現もより多彩なものになっていく。日本のアニメがさらに洗練されていくのではないかと期待しています。 

さまざまな壁を乗り越えて完成させた、映画『金の国 水の国』。「この作品が多くの人に夢を与える作品であると同時に、私の今回の挑戦が働く女性を勇気づけることができれば」と笑顔で語った。 

取材・文/阿部裕華 撮影/赤松洋太 編集/栗原千明(編集部) 

作品情報 

映画『金の国 水の国』 公開日:2023年1月27日(金) 
<あらすじ> 
100年断絶している2つの国。<金の国>の誰からも相手にされないおっとり王女サーラと、<水の国>の貧しい家族思いの建築士ナランバヤルは、敵国同士の身でありながら、国の思惑に巻き込まれ“偽りの夫婦”を演じることに。お互いの想いを胸に秘めながら、真実を言い出せない不器用な2人の<やさしい嘘>は、国の未来を変えるのかー。観る者をやさしさで包み込む感動の物語 
原作:岩本ナオ「金の国 水の国」(小学館フラワーコミックスαスペシャル刊) 
声の出演:賀来賢人、浜辺美波、戸田恵子、神谷浩史、茶風林、てらそままさき、銀河万丈、木村昴、丸山壮史、沢城みゆき 
監督:渡邉こと乃 
脚本:坪田文 
音楽:Evan Call テーマ曲(劇中歌):「優しい予感」「Brand New World」「Love Birds」 Vocal:琴音(ビクターエンタテインメント) 
アニメーションプロデューサー:服部優太 
キャラクターデザイン:高橋瑞香 
美術設定:矢内京子 
美術監督:清水友幸 
色彩設計:田中花奈実 
撮影監督:尾形拓哉 
3DCG監督:田中康隆、板井義隆 
特殊効果ディレクター:谷口久美子 
編集:木村佳史子 
音楽プロデューサー:千陽崇之、鈴木優花 
音響監督:清水洋史 
アニメーションスーパーバイザー:増原光幸 
プロデューサー:谷生俊美 
アソシエイトプロデューサー:小布施顕介 
アニメーション制作:マッドハウス 
配給:ワーナー・ブラザース映画 
©岩本ナオ/小学館 ©2023「金の国 水の国」製作委員会 

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『Woman type』編集部

「Woman type」は、キャリアデザインセンターが運営する情報サイト。「キャリア」と「食」をテーマに、働く女性の“これから”をもっと楽しくするための毎日のちょっとしたチャレンジをプロデュースしている。

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