今、圧倒的にお得な旅先が「大館と萩」といえる訳 春以降の「格安旅行」は難しくなる可能性も

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大館能代空港から津軽の弘前まではレンタカーで1時間強。「津軽あかつきの会」のランチ1500円(木曜から日曜まで)は、遠路から訪れる価値がある(筆者撮影)
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2023年は2020年以降続いてきたコロナ禍の長いトンネルから抜ける年になりそうだ。

全国旅行支援については、観光庁が、1月25日の自民党観光立国調査会で、4月以降もほとんどの都道府県で継続する見通しを明らかにしている。だが、これも予算が消化された都道府県から順次終了することになる。市町村ごとの旅行割についても2023年度は予算を計上していないところが多く、春以降、国内を「格安」で旅行することは次第に難しくなっていくだろう。

こうしたなか、おもに関東地方在住者にとって国内旅行のスイートスポットが秋田県の大館能代空港と島根県の萩・石見空港である。羽田からこれらの空港を往復すると、いずれも1万円がキャッシュバックされるキャンペーンが実施されているからだ。

搭乗者のほぼ全員を対象として乗り継ぎなしにキャッシュバックキャンペーンを行っているのはこの2空港に限られる(2023年1月末現在、細かい条件などはHPなどで確認してほしい)。

それぞれ利用条件は?

大館能代空港……クーポンとの併用でダイナミックパッケージ2万5000円引きも

大館能代空港「空の旅」キャッシュバックキャンペーン(期間は2023年2月28日まで)の条件は以下のとおりだ。

■片道5000円以上の有償航空券を購入して羽田~大館能代空港のANA便を利用すると片道ごとに5000円のキャッシュバックを行う。

■搭乗後にWEBもしくは郵送で申請書とともに、

① 購入日と搭乗日の記載がある領収書、

② 保安検査証(黄色いレシート)もしくは搭乗案内(ピンクのレシート)を送る。

送付した書類に不備がなければ、指定した銀行口座に現金が振り込まれる仕組みだ。

秋田県北部の日景温泉。冬の秋田は寒さが厳しいが、雪を眺めながらの入浴は格別だ。日帰り入浴は600円(筆者撮影)

筆者はこのキャンペーンを利用して、2022年11月と2023年1月にそれぞれ羽田~大館能代を往復した。

1回目の旅行ではANAの航空券と宿泊がセットとなったANAトラベラーズ ダイナミックパッケージを利用した。このパッケージでは2023年2月15日出発分まで1人当たり1万5000円の割引のクーポンが利用できる(秋田県・青森県内に最低1泊宿泊することが条件で規定枚数のクーポンがなくなり次第終了)。

このクーポンと大館能代空港のキャッシュバックキャンペーンをあわせると往復で1万5000円+1万円で計2万5000円もの割引となるうえ、全国旅行支援とも併用できる。

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