キムタクが2度演じた「信長」映画とドラマの違い 「レジェンド&バタフライ」で描かれる信長像

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『レジェンド』のクライマックスは、本能寺の変だ。私はこれまで大河ドラマや時代劇で、多くの本能寺の変のシーンを見てきたが『レジェンド』の本能寺の変が最も迫力と緊迫感があった。合戦シーンもこの映画の見所である。

国宝や重要文化財などでも撮影

また本作は国宝や重要文化財の神社仏閣など貴重な場所での撮影が行われており、映像の美しさ、といった点でも楽しめる。そうしたことも含めて「東映創立70周年記念作品」の名に相応しい作品だと言えるだろう。

映画の上映時間は168分。信長の生涯が要領よくまとまっていたが、やはり時間の関係上、すべての名場面が描かれているわけではない。斎藤道三との会見・美濃斎藤氏攻め・上洛戦・姉川の戦いなどなど……。木村さん主演で、大河ドラマ「信長」を1年かけて見てみたい、きっとそう思う観客も多いのではないだろうか。

濱田 浩一郎 歴史学者、作家、評論家

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はまだ こういちろう / Koichiro Hamada

1983年大阪生まれ、兵庫県相生市出身。2006年皇學館大学文学部卒業、2011年皇學館大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得満期退学。専門は日本中世史。兵庫県立大学内播磨学研究所研究員、姫路日ノ本短期大学講師、姫路獨協大学講師を歴任。『播磨赤松一族』(KADOKAWA)、『あの名将たちの狂気の謎』(KADOKAWA)、『北条義時』(星海社)、『家康クライシスー天下人の危機回避術ー』(ワニブックス)など著書多数

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