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NHK職員の不満噴出、「人事改革」の亀裂とその後 改革の主眼は「管理職」の割合を減らすこと

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NHK局内で大きなハレーションを起こした人事制度改革。一度立ち止まる必要はないか。

不合格を通知する人事と肩を落とすカメラマンのイラスト
(イラスト:髙栁浩太郎)

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「ほころびが見つかるのかもしれません。必要があれば、手直しをしながらベストな姿を見つけていく」。

NHK次期会長に任命された稲葉延雄氏は昨年12月の会見で「前田改革の評価」を問われ、こう答えた。

「ほころび」の中身については言及されなかったが、職員の間では、稲葉氏が、前田晃伸会長が断行した人事制度改革のことを暗示したという見方が支配的だ。

2020年1月に会長に就任した前田氏は、同年5月に会長特命のプロジェクトを立ち上げる。8月には会長秘書室が改革を実行に移すメンバーを公募。対象は20〜30代の若手職員が中心だ。翌2021年1月に人事制度改革の全体像が職員に説明された。年功序列や縦割りを是正する中身だ。

改革に反発も相次ぐ

新人採用では職域別採用が廃止され、管理職の昇級試験を導入。50代を中心に早期退職や転職を後押しする施策も始められた。

前田改革を前向きに評価する職員からは「受信料収入が減っていく中、バブル世代で高給の50代管理職の割合を減らそうとする方向は間違っていない」(30代記者)、「年功序列で管理職になった人の中には部下に仕事をむちゃ振りするような人が時折いる。そういう管理職を減らし、若手や中堅を登用しようとする姿勢は理解できる」(20代記者)という声が上がる。

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