シリコンバレーを騒がせる「オープンAI」の実力 あのマイクロソフトも大型出資に前のめり

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プログラマーがスマートフォンのアプリやその他のソフトウェアを作成する際、Copilotは、テキストやメールを入力する際に次の単語を提案するオートコンプリートツールのように、入力に応じて次のコード行を提案するものであった。

マイクロソフト社のボイド氏は、「多くの人にとって、何が可能かを示す 『あっと驚く瞬間 』だった」と述べています。

そして昨年末、オープンAIはチャットGPTを発表した。最初の数日間、100万人以上がこのチャットボットをオンラインで試した。トリビアの質問に答えたり、アイデアを説明したり、学校の書類からポップソングの歌詞まで、あらゆるものを生成してくれたのだ。

ザ・インフォメーションによると、マイクロソフトは昨年、Bing検索エンジンにDALL-Eの画像作成を組み込み始め、チャットGPTのような技術を含む検索エンジンの新バージョンをオープンAIと共同開発中だという。

システム構築にはスーパーコンピューターが必要

グーグル、メタ、その他の企業は、チャットGPTと同様のモデルを何年もかけて構築してきた。AIシステムは、書籍、ウィキペディアの記事、コンピュータープログラム、チャットログなど、膨大な量のデジタルテキストを分析することでそのスキルを高めている。

「これらのシステムを構築するには、本当にスーパーコンピューターが必要だ。 そして、地球上にその数は多くない」と、チャットGPTへの技術を構築したスタートアップ、Cohere(コヒア)を設立した元グーグル研究者のエイデン・ゴメズ氏は述べる。

2019年、アルトマンはニューヨーク・タイムズ紙に、マイクロソフトの10億ドルの投資のほとんどは、オープンAIが必要とするコンピューティングパワーという形でもたらされ、マイクロソフトは最終的にラボの唯一のコンピューティングパワーの供給源になるだろうと語った。

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