アキュラ中国撤退で懸念される"中国撤退ドミノ" 現地では他の日本の高級車撤退の臆測の声も

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CPCAによると2022年の中国の高級車販売は6%成長し309万台だったが、内訳をみると新エネルギーブランドが49%伸びたのに対し、ガソリン車を中心とする従来ブランドは4%低下した。

1月10日にそろって2022年実績を発表した高級ブランド中国シェアトップ3のBMW、ベンツ、アウディはそれぞれ販売台数が6.4%、0.9%、9.3%減少した。

2022年は半導体不足やゼロコロナ政策の影響もあったものの、長期的にガソリン車の成長は期待できず、3社とも中国本土でEV工場の建設に着手し、EVシフトを強化している。

日産のインフィニティも厳しい状況

日本の高級ブランドはどうだろうか。現地報道によると日産のインフィニティは2021年の販売が前年比46%減の1万3478台、2022年は6388台と53%減少し、ピークだった2017年(4万8408台)のわずか2割を切っている。

中国では日産のインフィニティもアキュラと同じ道をたどると予想する声が多い。

浦上 早苗 経済ジャーナリスト

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うらがみ さなえ / Sanae Uragami

早稲田大学政治経済学部卒。西日本新聞社を経て、中国・大連に国費博士留学および少数民族向けの大学で講師。2016年夏以降東京で、執筆、翻訳、教育など。中国メディアとの関わりが多いので、複数媒体で経済ニュースを翻訳、執筆。法政大学MBA兼任講師(コミュニケーション・マネジメント)。新書に『新型コロナVS中国14億人』(小学館新書)。
Twitter: @sanadi37

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