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「ゲーム理論」小学生から知っておいて損はない訳 結果だけを見て非難し合う大人にならないために

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おおた:学問はいろいろあるんだよ、ということを知るということですね。

鎌田:そうですね。そのために専門家としてできることとして、ゲーム理論という自分の専門分野を、多くの人に伝えたいと思っています。

算数が苦手でも、課題解決方法の1つとして「使える」

おおた:ゲーム理論を研究する中には、算数の問題を解くような面白さがあるということだったのですが、つまり、数学の能力が高くないとゲーム理論の研究者にはなれないということでしょうか?

教育ジャーナリストのおおたとしまさ氏

鎌田:大天才である必要はないですけれども、それなりに理解できる必要はありますね。ただ、数学の能力とゲーム理論研究の能力は必ずしも比例しているわけではありません。

「数学オリンピックで金メダルでした!」なんて人も中にはいるのですが、そうでない人でも活躍できます。僕もかつて数学オリンピックの国内予選で落ちていますから。「高校数学が得意だった」くらいで大丈夫です。

おおた:中学で数学が苦手だなと思ってしまったような人は、概念だけ理解して実践的に数式を使うことは難しいということでしょうか……。

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鎌田:ゲーム理論の研究者になるということでもなければ、ゲーム理論の概念を知っているだけでも、データを見てその先を考えるようなビジネスの場面で生かすことができるのではないかと思います。

おおた:ゲーム理論を学問的に究めていくには数学力は必要だけれども、ゲーム理論の考え方を知って、ビジネスのシーンなどで、どこにどういう変数があるのか、それによってどういうふうに可能性が枝分かれをしていくかなどを考えることによって、正解らしいものをある程度の精度で予測できるようになる、ということですね。

小学生が知っておいても、小学生なりの人間関係のさまざまな場面で役立つかもしれないし、そういう論理的思考の1つの方法が小さい頃から身についていれば、その後の学びの中に生かせる場面もありそうですね。

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