家の片づけ、ものが詰まった収納整理がポイント 見えない場所にしまっているのは必要ないから

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(写真:maroke/PIXTA)
ごちゃごちゃとあふれるものを整理して落ち着ける家にしたいけれど、どこから手をつければいいかわからない――。「そんな片づけが苦手な人は、まずリビングから手をつけるべき」と、現代のミニマリズム運動を代表するジョシュア・ベッカー氏は主張します。氏の最新作『より少ない家大全』より一部抜粋・編集してお伝えします。

リビングルームのミニマル化

家の中にあるすべての部屋でミニマル化を実行すれば、ものが少ない環境で暮らすことの利点をフルに享受できるだけでなく、その状態をずっと維持できる可能性も高くなる。しかし、どんな順番で家の中を片づけていったらいいのだろう?

もちろんあなたの家なので、あなたの好きな順番で片づけるのでかまわない。しかし成功の確率を最大限に高めたいのであれば、ものを減らすのが簡単な場所から始めて、だんだんと難しい場所に移っていくことがおすすめだ。そうすれば簡単な場所でものを減らすスキルを磨き、少しずつ自信を深めることもできる。

簡単な場所から難しい場所へ

①リビングなど家族で集まる部屋

②各自の寝室

③すべての衣類用クローゼット

④トイレ、浴室、洗面所

⑤キッチンと食事をする場所

⑥ホームオフィス

⑦すべての収納スペース。おもちゃ部屋や工作などの作業部屋も含

⑧ガレージと庭

自宅にこれらすべての場所はないという人もいれば、リストにない場所もあるという人もいるだろう。しかし、たいていの家にあるものはだいたいカバーできているはずだ。そしてほとんどの人にとって、これが「簡単な場所から難しい場所へ」の順番になる。あなたもこの順番に沿って自宅ミニマル化の計画を立ててみよう。

本稿では、まず簡単に手をつけられる2つの場所から見ていこう。それは①のリビングルームと、リビングに似ているがもっと気楽な場所であるファミリールーム(もしあるのなら)だ。いくつもの家のミニマル化を見てきた経験から言えば、これらの場所にかかる時間は家によって大きく異なる。しかしたいていの人にとって、リビングルームとファミリールームのミニマル化は達成可能な目標だ。ここから始めれば、最初の段階で勝利を経験することができる。そしてこの勝利を足がかりに、思考面でも感情面でも「ものを減らす筋肉」が鍛えられる。

リビングやファミリールームがどんな状態でも、やはりミニマル化はここから始めるのがいちばんだと考えている。本当にものが山のようにあるのなら、作業が終わったときの満足感もそれだけ大きくなると考えよう。あなたは家族にとって大切なこの場所で、大きな仕事を成し遂げるのだ。

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