2011年には同年開業した東京スカイツリーのライティングデザインに合わせて水色、紫色、サニーコーラルオレンジの3種類にデザインをリニューアルした。2015年には「日光東照宮四百年式年大祭記念」として金色に輝く「日光詣」のカラーを追加した。2021年以降は日光詣、オリジナルの「デビューカラーリング」「デラックスロマンスカーカラー」のラインナップとなっている。
デラックスロマンスカーカラーは100系スペーシアの先代、1960年に登場した1720系をイメージした。デラックスロマンスカーは、その呼び名の通り、シートピッチは1100mmあり、自動で開閉する貫通扉の“マジックドア“や、サロンルームにジュークボックスを備えるといった豪華な仕様だった。1991年8月に100系スペーシアに置き換えられたが、1720系のデラックスな足回りは伊勢崎線の特急「りょうもう」に使用される200系に転用されている。
次世代に引き継ぐ「伝統」
そして2023年、日光・鬼怒川エリア方面に次世代のフラッグシップ特急が登場する。デビュー日は7月15日。車両の形式名は「N100系」、愛称は「SPACIA X(スペーシア エックス)」といずれも100系スペーシアの伝統やイメージを引き継ぐ。
N100系は6両固定編成(212席)が4本。車体色は日光東照宮に由来する「胡粉(ごふん)」の白をイメージし、窓枠や愛称のロゴは鹿沼組子をモチーフにした。「スタンダードシート」から、7人が定員の最高級「コックピットスイート」まで6種類の座席を用意。スペーシア伝統のコンパートメントはコの字型にソファを配置して居住性を高める。
東武100系スペーシア
前へ
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100系スペーシアの乗務員室
(記者撮影)
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運転台横の扉を開けると……
(記者撮影)
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ボンネットの裏側が見える
(記者撮影)
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内部には機器がびっしりと並ぶ
(記者撮影)
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ボンネットの内部
(記者撮影)
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天井にメンテナンスのための照明がある
(記者撮影)
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右の前照灯のあたり
(記者撮影)
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右の前照灯
(記者撮影)
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尾灯を点灯させるときは……
(記者撮影)
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このように切り替わる
(記者撮影)
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ボンネットの中央下部付近
(記者撮影)
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ボンネットの中央付近
(記者撮影)
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デフロスター(曇り止め)の装置
(記者撮影)
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びっしりと機器が並ぶボンネットの裏側
(記者撮影)
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画面下付近に左の前照灯がある
(記者撮影)
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この向こう側が運転台。上部にはワイパーの装置も
(記者撮影)
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乗務員室は一般客室より750mm上にある高床式
(記者撮影)
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カーブを描く前面ガラス
(記者撮影)
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前面ガラスは傾斜角35度
(記者撮影)
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さまざまな機器が並ぶ運転台
(記者撮影)
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さまざまな機器が並ぶ運転台
(記者撮影)
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運転士の目線
(記者撮影)
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中央に速度計
(記者撮影)
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主幹制御器(マスコン)を左手で操作する
(記者撮影)
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左が抑速、右が力行
(記者撮影)
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上部には定速運転のノブ
(記者撮影)
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運転士用の表示器
(記者撮影)
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デフロスターの吹き出し口
(記者撮影)
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運転室側面の窓
(記者撮影)
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側面の窓はこのように開く
(記者撮影)
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小さなカーテンが備えられている
(記者撮影)
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運転席の背面にも小窓
(記者撮影)
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運転席後部にある車掌用機器。左上が小窓
(記者撮影)
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車掌用のモニタ表示器
(記者撮影)
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5号車側から見た6号車のコンパートメント入り口
(記者撮影)
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鉄道友の会ブルーリボン賞のエンブレム
(記者撮影)
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コンパートメントのエンブレム
(記者撮影)
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この先は個室券が必要
(記者撮影)
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通路へはタッチ式の自動扉
(記者撮影)
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タッチ式の自動扉
(記者撮影)
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コンパートメントの通路
(記者撮影)
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コンパートメントの通路
(記者撮影)
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乗務員室側から見たコンパートメントの通路
(記者撮影)
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コンパートメントは6室ある
(記者撮影)
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ソファが向かい合ったようなコンパートメント
(記者撮影)
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コンパートメントの座席
(記者撮影)
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コンパートメントの座席
(記者撮影)
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コンパートメントの扉
(記者撮影)
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間接照明がメインで読書用ライトも備える
(記者撮影)
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読書用ライト
(記者撮影)
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かつてビュッフェと通話するインターフォンもあった
操作パネル(記者撮影)
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マガジンラック
(記者撮影)
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くずもの入れ
(記者撮影)
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足元には電源コンセント
(記者撮影)
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6号車のプラグドア
(記者撮影)
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一般席の客室内
(記者撮影)
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オーディオスピーカーを内蔵していたヘッドレスト
(記者撮影)
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ひじ掛けと窓際の両方にテーブル
(記者撮影)
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足掛けは靴を脱いで使う
(記者撮影)
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通路の連結部分
(記者撮影)
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かつてはビュッフェが営業していた。
通路奥は電話室(記者撮影)
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カウンターの内部
(記者撮影)
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車内販売で使用されていたカート
(記者撮影)
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左は「スチュワーデスカウンター」
(記者撮影)
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自動放送装置を備えた放送室
(記者撮影)
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車両管理所主任の泉川友彦さん
(記者撮影)
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100系スペーシアの先頭部
(記者撮影)
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丸みを帯びたボンネットが特徴
(記者撮影)
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後方へ流れるようなフォルム
(記者撮影)
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運転台側面の窓
(記者撮影)
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運転台側面の窓
(記者撮影)
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先頭部の側面
(記者撮影)
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前照灯・尾灯はこのように切り替わる
(記者撮影)
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前照灯・尾灯はこのように切り替わる
(記者撮影)
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運転席前方の窓
(記者撮影)
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運転席側の窓
(記者撮影)
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正面から見た先頭部
(記者撮影)
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角度によっては愛嬌を感じる
(記者撮影)
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床下にはさまざまな機器が取り付けられている
(記者撮影)
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床下にはさまざまな機器が取り付けられている
(記者撮影)
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コンパートメントのある6号車の側面
(記者撮影)
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コンパートメントのエンブレム
(記者撮影)
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一般席の5号車の側面
(記者撮影)
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パンタグラフは下枠交差式
(記者撮影)
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床下のVVVFインバータ装置
(記者撮影)
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床下のVVVFインバータ装置
(記者撮影)
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車体外面と平滑化したプラグドア
(記者撮影)
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車体下部に「パープルルビーレッド」のライン
(記者撮影)
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4号車は客室とトイレの間に乗降ドアがある
(記者撮影)
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ブラックの窓下に「サニーコーラルオレンジ」のライン
(記者撮影)
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ビュッフェがあった3号車の側面
(記者撮影)
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車両間の連結部分
(記者撮影)
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1990年に製造された
(記者撮影)
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コンパートメントがある6号車の定員は24人
(記者撮影)
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JR新宿駅で開催した特急直通運転10周年のセレモニー
=2016年3月18日(記者撮影)
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JR新宿駅長と東武日光駅長が握手
=2016年3月18日(記者撮影)
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車内では記念品の配布も
=2016年3月18日(記者撮影)
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JR線をゆく日光詣スペーシア
=2016年3月18日(記者撮影)
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鬼怒川温泉駅でのお出迎え
=2016年3月18日(記者撮影)
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鬼怒川温泉駅でのお出迎え
=2016年3月18日(記者撮影)
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JR日光駅長も参加した鬼怒川温泉駅前のセレモニー
=2016年3月18日(記者撮影)
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鬼怒川温泉駅前で記念撮影
=2016年3月18日(記者撮影)
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JR大宮駅に入線するスペーシア
=2017年6月24日(記者撮影)
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JR大宮駅に到着したスペーシア
=2017年6月24日(記者撮影)
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「スペーシア那須野号」の出発式で東武とJRそれぞれの
大宮駅長が握手=2017年6月24日(記者撮影)
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出発合図の打ち合わせ
=2017年6月24日(記者撮影)
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両駅長による出発合図
=2017年6月24日(記者撮影)
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スペーシア那須野号の出発を見送る両駅長
=2017年6月24日(記者撮影)
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スペーシア那須野号の出発を見送る両駅長
=2017年6月24日(記者撮影)
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那須塩原駅に到着するスペーシア那須野号
=2017年6月24日(記者撮影)
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スペーシア那須野号のお出迎え
=2017年6月24日(記者撮影)
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那須塩原駅に停車するスペーシア那須野号
=2017年6月24日(記者撮影)
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東武鬼怒川線を走る水色のスペーシア
=2020年7月(記者撮影)
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東武鬼怒川線を走る水色のスペーシア
=2020年7月(記者撮影)
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浅草駅に到着する紫色のスペーシア
=2021年11月(記者撮影)
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スペーシアは浅草駅のホームいっぱいに停車する
=2021年11月(記者撮影)
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ホームとの間に隙間があるため渡し板を使用する
=2021年11月(記者撮影)
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浅草駅から発車するスペーシア
=2021年11月(記者撮影)
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東武日光駅に停車する日光詣スペーシア
(記者撮影)
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柱の配色は日光詣スペーシアに合わせてある
(記者撮影)
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車両管理所の泉川さんは100系スペーシアのデビュー当時を「1720系デラックスロマンスカーも豪華な車両だったが、それに負けないようにと開発された。登場して数年は“スペーシア効果”でものすごい盛り上がりだった」と振り返る。
同社は、100系スペーシアの今後について「7月にN100系スペーシアXが新たなフラッグシップ車両として登場したあとも当面の間は一緒に運用する」(広報部)方針だ。大型新人による「スペーシア効果」の再来に期待しつつ、30年前のバブル経済の余韻の中で登場した超豪華特急に改めて注目してみるのもよさそうだ。
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はしむら きしん / Kishin Hashimura
三重県生まれ。大阪大学文学部卒。経済紙のデジタル部門の記者として、霞が関や永田町から政治・経済ニュースを速報。2018年8月から現職。現地取材にこだわり、全国の交通事業者の取り組みを紹介することに力を入れている。
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