「VAIOフォンと初代iMac、戦略は同じだ」

日本通信の三田聖二社長に聞く

「今回はVAIOというパソコンのブランドを通信業界に紹介した」と三田社長(右)(撮影:梅谷秀司)

WINDOWSのVAIOフォンをつくる可能性は高い

――具体的に、どんなサービスを加えていくのか。

まずはセキュリティだ。数カ月後にはセキュリティ機能を自動でアップロードする。無線でつながっているときに入れるとか、ユーザーの負担にならないようにする。スマホは1時間に何万回ものアタックを受けている。こうした点をわかってもらって、セキュアなスマホとして提供したい。もちろん、03番号で発着信できる「03スマホ」や、固定電話と携帯電話を融合させた使い方ができる「FMCフォン」などのサービスも提供していく。

ヘルスケア分野にも取り組む。今は脈拍とか体温を計る機能なんかが提供されているけど、それは誰が使うの?本当のヘルスケアは、病院の医師が持つカルテの情報だ。たとえば、一人で旅行中に交通事故にあったとする。血液型から治療歴、どこかに傷があるとか、医師が情報を知らずに処置を間違ったら、その人が死んでしまう可能性もある。そうした意味のある情報を提供することだ。技術的には可能だが、ソリューションとして提供できていない。日本通信だけではなくて、多くのパートナーを介して本格的にやらなければならない。そのほかにも、パートナーと組んでやっていくが、これには時間が必要だ。

ただ、現時点でどんなサービス、ソリューションをやっていくか、全部決めているわけではない。まずはブランド戦略でどれくらい販売できるか見極めたい。

――Windowsを搭載した端末を販売する計画はあるか。

Windowsを搭載した端末で、いちばん強いブランドはVAIOだ。Windowsフォンは色々な法人のアプリと上手くつながっている。会社の業務で使うのはもちろんだが、個人として使うにしても使いやすくなっていると思う。WindowsのVAIOフォンを作る可能性は高い。標準的なスペックで、価格をあまり変えずに投入するかもしれない。

――競争激化もあり、SIMカードの契約獲得は鈍っている。今後の成長戦略は?

現在、さまざまなメーカーや異業種の新規事業担当者などと話をしている。モバイル関連技術と組み合わせた製品やソリューションをたくさん出していくが、いつ、どのくらいの規模になるかはわからない。これをひとつずつ完成させる。その間にVAIOが成長してくれればいい。VAIOはハードでマージンがとれている。通信回線と組み合わせて提供しているから、価格を守ることができる。

SIMカードについては、月額課金の商品だけじゃなくて、訪日外国人向けの2週間のプリペイドSIMもある。M2M(機器間無線通信)で月々50円チャージする製品になったらどう考えるの?SIMの数だけを数えればどれだけ儲かるかわかる、というのはナンセンスだ。

今後の業績目標としては利益を倍々で拡大させたいと思っている。だからといって、四半期ごとの数字にこだわった経営はしない。移動体通信のニーズは今の何千倍もあるんだから。

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