「距離感が難しい相手」に使える敬語で話すコツ 敬語には人間関係の潤滑油としての効果がある

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(写真:zak/PIXTA)
新年の挨拶回りなどで、日常的に会わない人と話す機会が多い1月。普段は顧客とWeb会議でしか顔を合わせないけれど、こうしたときばかりは客先を訪問するという方もいるのではないでしょうか。普段接していない人と、どんな距離感で話したらいいのか? 会う前から不安に苛まれないために、相手に配慮を示せる話し方を身につけておくと安心です。
一般財団法人NHK放送研修センター・エグゼクティブアナウンサー、合田敏行氏の著書『「超解」シリーズ 敬語の使い方が面白いほど身につく本』より、初対面が苦手な人でも、自信を持って話せるコツを抜粋・編集してご紹介します。

初対面でどう話すのが正解?

若手社会人の多くは、初対面の人にどう話しかけたらいいかわからない、話をつなぐ自信がない、と悩んでいます。

初対面の人と話すときにも、簡潔な敬語で失礼なく話しましょう。大事なことは、相手との距離感です。例えば、次のように話しかけるとします。

「いやあ、今シーズンの大谷はすごいですよね」

これは、MLBのロサンゼルス・エンゼルスで、投手と打者の両方で活躍している大谷翔平選手のことのようです。

『「超解」シリーズ 敬語の使い方が面白いほど身につく本』より

しかし、相手は必ずしも野球ファンでないかもしれません。もし知っていたとしても、野球への関心が低いかもしれません。「大谷」なら誰でも知っているはず、というのは思い込みなのです。

また、初対面の相手にこう語りかけるのは、急に距離を詰めすぎです。段階を踏んで、打ち解ける必要があります。

大谷の活躍を話題にしたら話がはずむと思ったら、まず、「野球はよくご覧になりますか?」と平易な尊敬語を使った質問をしましょう。これが、初対面の人との適切な距離感です。ここで、相手が乗ってくれば、大谷の話で盛り上がることができるでしょう。

あまり見ないということであれば、「何かお好きなスポーツは?」あるいは、「オリンピックはご覧になりましたか?」などと話題を変えることができます。

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