サウジアラビアがシェア奪還へ価格攻勢

3月も過去最高に近い水準まで生産を拡大

リビアの暴動、米国内の稼働リグ数、石油輸出国機構(OPEC)の生産計画──。これらは全て原油の需要と供給に影響を及ぼすが、市場関係者はここ数週間、上場投資信託(ETF)を保有する投資家の動向にも注意を向けている。写真はOPECのバドリ事務局長(右)とリビアの石油相。2014年6月撮影(2015年 ロイター/Heinz-Peter Bader)

[ロンドン 23日 ロイター] - 石油輸出国機構(OPEC)最大の産油国サウジアラビアが世界市場でのシェア奪還を目指し、3月も過去最高に近い水準まで生産を拡大している。

市場筋によると、サウジはより多くの原油を割安な価格で顧客に提供しており、需要が低迷する中、アジアや米国、欧州市場で、イラクやベネズエラ、ロシア、カザフスタンから一部シェアを奪っている。

サウジはスポット市場を通さず、直接顧客との秘密契約の下で原油を提供しているため、供給量を把握するのは困難だが、同国のヌアイミ石油鉱物資源相は22日、供給量が増加していることを間接的に認めた。

サウジの石油生産は現在日量約1000万バレル

同相によると、サウジの石油生産は現在日量約1000万バレルと過去最高に近い水準で、OPECに報告した2月の生産量を約35万バレル上回る。

同相は顧客の需要がさらに高まれば、増産する用意もあると強調している。

エネルギーコンサルティング会社、パイラ・エナジー・グループ(PIRA)の創設者で執行会長のゲイリー・ロス氏は、同社の調査や顧客の話では増産された原油はアジアと米国に輸出される見通しだと指摘した。

同社はサウジが3月に日量1000万バレルに増産すると最初に予測していた。

アジアでは、中国の一部製油所が西アフリカ産からサウジ産の軽質原油に切り替え、米国でも、非常に競争力のある価格設定からサウジ産原油の利用が増えている。

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