結婚20年の夫が思い悩む「休日の昼間がつらいよ」 もはや「挨拶程度」の妻との未来が見えない

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能動的に助けを求めることが苦手だと書いていらっしゃいますが、いちょう並木さんが今欲していらっしゃる助けというのは、「最近どう?」「どんな毎日を過ごしてる?」「どんなことを考えてる?」と、誰かに耳を傾けてもらうことではないかと思います。そして、もしそうであれば、まずはいちょう並木さんから奥さんに、これと同じことを問いかけてみてはいかがでしょうか。

恐らく最初はとても勇気のいる、居心地の悪い時間になるかもしれません。真面目に取り合ってもらえないかもしれません。警戒されるかもしれません。それでも諦めずに、ぜひ繰り返し続けてみてください。毎日同じテーブルに向かい合わせに座って、「調子はどう?」「今日は何する予定?」と尋ね続けてみてください。

長年放置していたコリをほぐすには長い時間がかかるように、一度膠着してしまった関係を再び柔らかい状態に戻すにも、やっぱり時間がかかります。あなたともう一度ちゃんと話がしたいといういちょう並木さんの意志を、根気強く示し続けてください。そしてもし奥さんが自分の話を始めたら、最後までじっくり耳を傾けてください。

それから、今ならできそうだと思ったら、いちょう並木さんも自分のことを話してください。そうやってこれからまた二人でたくさん話をして、父と母でなく、夫と妻としての時間を、改めて積み重ねていかれると良いと思うんです。

どんな大人も、みんな子どもっぽいことで悩んでいる

いちょう並木さんは自立した大人になれないのが自分だけかのように思っていらっしゃるかもしれませんが、どんな大人もたいていみんな子どもっぽいことで悩んでいます。こと夫婦関係のいざこざだってそうです。

「もうこの人は自分に関心がないのかな」

「自分より子どもが大事なのかな」

「自分より仕事が大事なのかな」

夫も妻も、大体が同時にこう思っていて、けれどもそれを口に出すのはあまりにも子ども染みていると思うから言葉にしないまま飲み込んで、寂しくないふりをする。するとそんな態度が相手にはさらに「あなたがいなくても平気」というメッセージに映るので、自分の寂しさを余計に打ち明けられず、こうしてお互いが誤解を抱え込んだまま悪循環を生みます。

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